


住環境に配慮した低容積による建替え事業
歴史が息づく地区が直面する「老い」、再生までの道のり
御影地区は、古くから関西の財界人が住み、阪神間モダニズムの精神を築き上げてきた地区であり、現在でも朝日新聞創業者旧村山龍平宅(現香雪美術館)をはじめとする瀟洒な邸宅が連なる、風格ある街並みを形成しています。このような閑静な住宅街に、石積の外構とレンガ造りの手入れの行き届いた庭を有する「御影石野住宅」がありました。築後50年を経過した「御影石野住宅」は、建物の老朽化、陳腐化と耐震性不足、さらにバリアフリー未整備という問題と入居者の高齢化という二つの「老い」に直面。これらの状況を踏まえ、管理組合は建替えによるマンション再生に取り組みました。
マンション再生に向けて検討を開始してから、わずか3年で建替え決議が可決成立し、2024年8月に「アトラス御影山手」として竣工を迎えました。「アトラス御影山手」は、当地区の歴史、文化、自然を生かし、それを継承する「御影の志を生きる。」をコンセプトに計画。
当社は、マンションの再生の事業コーディネート、設計・監理に至るまで一貫して再生事業に携わり、周辺の住環境に配慮した低容積によるマンション建替えを実現しました。
概要
竣工
2024年
所在地
神戸市東灘区
事業手法
等価交換方式
担当業務
事業コーディネート、基本設計、実施設計、工事監理
従前建物
構造階数
RC造 地上5階地下1階
敷地面積
3,799.01㎡
延床面積
3,904.96㎡
従後建物
構造階数
RC造一部S造 地上6階地下1階
敷地面積
3,735.92㎡
延床面積
8,557.48㎡