日本クレーン協会近畿支部八尾クレーン教習所
名称
日本クレーン協会近畿支部八尾クレーン教習所
所在地
大阪府八尾市
用途
(管理・教室棟)S造地上2階建
(実技棟)S造平屋建
延べ面積
(管理・教室棟)690.67㎡
(実技棟)915.33㎡
構造・規模
S造地下1階地上2階
建築主
一般社団法人日本クレーン協会近畿支部
施工
(株)鴻池組
竣工
2015年3月
担当業務
設計・監理
直感的でわかりやすいシンプルな配置計画と、
教習生がストレスなく移動できるサイン計画で、職員の負担も軽減
(一社)日本クレーン協会近畿支部が、クレーンの教習所を移設・新築するにあたり、設計を担当しました。
座学と実技からなるクレーン講習の一連の流れを円滑に進められるよう、またホイストクレーンなどの大型機械のメンテナンスが容易となる配置設計が求められました。敷地周辺に対しては、雑多な雰囲気を解消しつつ、歩行者の安全に配慮する必要がありました。
教習生・職員ともに日常的な教習を効率よく行えるように施設やその諸室の配置、サイン計画を含め、一体的に計画しました。
具体的には、直感的にわかりやすいシンプルな配置計画を採用しつつ、サイン計画ではそのシンプルな配置をもとに、教習生はストレスなく、次に必要な行為・目的地がわかる計画とし、あわせて職員の負担を減らすことをめざしました。
ホイストクレーンが設置される教習所については、職員の方と密にコミュニケーションをとり、スケッチなどを重ね、教習が行いやすく、大型機械のメンテが行いやすいように、各種寸法の細かい調整を行いました。
施設の外観については、敷地周辺の雑多な雰囲気を解消するために、シンプルながら飽きの来ない外観を目指し、事務所棟・教習棟の形状は整形としながらも、大きさに変化を持たせるとともに、若干陰影のあるリブ付きの外壁材を使用することで表情に変化をもたらしました。
また、セキュリティーラインとなる塀・フェンスは敷地境界から後退して設置し、通り沿いに植栽を施すことで、歩行者の見通しを確保しつつ、クレーン教習所という固い施設の雰囲気を柔らかいものにしました。条例で必要な広場についても、歩行者・自動車ともに交通量が多い敷地周辺において、見通しやすれ違いに配慮し、行政と協議の上、歩道状に整備しました。